この夏最大の山岳遭難であるトムラウシでのツアー登山の遭難についての検証記事がヤマケイの10月号に掲載されていた。気象遭難とも言うべきこの遭難は、専門領域外ではあるが、遭難の背後にある複雑で多元的な要因がどの程度検証されているかに興味を持って分析してみることにした。
朝霧のトレランのスタートに地元駐在所の巡査が現れた。難癖つけられたら嫌だなと思って挨拶をしたら、意外にも話し好きな巡査で、しかも、山岳遭難救助隊に入りたいと思っているほど、山には興味を持っている人だった。昨年や今年の春の毛無山の遭難の様子なども教えてくれた。3月の遭難では、39名の中学生たちが遭難しているが、完全な道迷い。一部は登山道が分からず引き返し、山頂付近で保護されたようだ。