ナショナルチームの合宿に参加した。もちろん、僕は強化選手ではないから、今回の合宿がオープン合宿だったからだ。最初のメニュはWOCのスプリントで日の目を見なかった藤岡の微地形エリア。800m×3本のコースだが、スプリント練習というよりは短いテクニカルなコースにいかに集中するかの練習だった。下手なことを自覚できると同時に、地図に対する集中の感覚を思い出すことができた。練習は必要だが、この感覚を再体験できたことは大きい。
作手に移動してのミドル+マイクロOは、スタート時に16時を過ぎており、曇天のせいもあって、レースの体はなしていなかった。マイクロOは、ビデオを見ていたせいもあって、コントロールまわりでどんな振る舞いをすればよいかはイメージもあった。この区間で思いっきりスピードを抑制することがデメリットにならないこの種目は、けっこう性に合っていそうだ。
二日目の1本目は強化選手指定のための選考レースもかねていたが、三河高原牧場なのでパス。その後のリレーのみ合流。NT選手とは2コントロール少ないコースながら、距離はほぼ一緒。中盤以降、同一コースで善徳と競り合いながらレースができた収穫は互いに大きかっただろう。山の中の走りは残念ながら完敗だった。あのきびきびした動きは、もっと筋力と不整地での走りを経験しないとつかめないだろう。一方登りでは意外なことに互角というよりも2%くらいリードできそうな気がする。このことを知れたのは大収穫だった。最後はさしで勝負となった。最終の一つ前で確実に勝てる位置にいたのに、不用意なアタックで、先行を許す。しかし、善徳がコントロールを一瞬見失った虚をついて、再先行して、トップゴール。
選考レースには出れなかったものの、チームが望むならいつでも強化選手にはなれそうだ。あとはチームが望むだけのスピードとスキルを身につけることだ。
夜のミーティングでは、加賀屋コーチによるこれまでのWOCとのタイム比の比較データとその考察が提供された。特にレッグ長、レッグの難易度、レッグの性格を独立変数とする各レッグの日本選手の対トップ比データは、今回の成功の理由と、今後改善しなければならない要素を余すことなく教えてくれた。
http://homepage2.nifty.com/o_compass/のなかの「2006年へのスタート」「合宿資料」にある。世界を目指すオリエンティア必見の有意義な資料だ。